【IELTSリーディング】勉強法からおすすめの教材・アプリの紹介
IELTSリーディングの日本人平均点は、他のセクションの中でもっとも点数が高いということをご存知ですか?
実際、リーディングを1番得意とする方も多いのではないでしょうか。
スピーキングなどとは異なり、IELTSのリーディングは比較的勉強がしやすいため、点数も上がりやすいパートだと思います。
しかし、そうは言ってもリーディングが苦手だという方ももちろんいますよね。
そこで今回は、IETLSリーディング対策について問題形式・種類、勉強法、教材・アプリに関して詳しく紹介していきます。
- 目次 -
IELTSリーディング問題構成
IELTSのリーディングは3つのパッセージから構成されています。
各パッセージは750〜900前後の文字数です。
時間は60分間で、設問数は1パッセージ13〜14問の計40問が出題されます。
リーディング内容は新聞や雑誌、本などから抜粋した歴史・医療・言語など様々なトピックが題材となります。
内容はアカデミックではあるものの、専門的な知識よりかは、総合的なアカデミックな英語力が問われます。
IELTSのリーディングでは、パッセージ1から順に難易度が上がっていくと言われています。
IELTSリーディング問題形式
IELTSリーディングには、たくさんの種類の設問形式が存在します。
主な問題の種類は以下の5つほどにまとめることができます。
・マッチング問題:見出し選択など
段落の内容にタイトル・見出しを合わせるものが多く出題されます。
・内容一致問題:True/False/Not Givenなど
書かれている問題文が本文の内容に一致しているかを見極める問題です。
True/False/Not Given というように正誤かどうかだけでなく、情報が見つけられない場合のNot Givenも選択の1つであるということが特徴的です。
・穴埋め問題:文章・表など
提示されている表やグラフにメモなどを書き足していくものであったり、文章の穴埋めをしたりします。
・質問応答:ショートアンサークエスチョン
質問文に対して3語以内で答えるといった問題が出題されます。
・選択肢問題:多肢選択など
その名の通り、答えとなるものを選択肢の中から見つけ出します。
IELTSリーディングの時間配分
IELTSリーディングでは、約750〜900語前後から成る3つの長文問題を60分以内で解くことが求められます。
単純計算をしても1パッセージにかけられる時間は約20分です。
しかし、20分ぴったりを目標にしていては、回答に悩んだ時や見返したいときにパニックになることがあります。
そのため、戦略的な時間配分を考えることが必要です。
例えとしては、最初のパッセージは比較的簡単と言われているので、ここでかける時間を15分とし、残りの45分を他のパッセージに割り当てましょう。
最後のパッセージは特に難易度が上がるので、ここで余裕を持って25分と考えれば、中難易度のパッセージ2では20分使うことができます。
時間配分を考えないで試験に挑むと、時間が足りずパニックに陥り、解ける問題も解けないようになってしまいます。
自分にあった時間配分を考えることが重要です。
IELTSリーディングの勉強・対策法
ここからはIELTSリーディングでスコアアップを目指すための勉強・対策法を紹介していきます。
速読と精読力
まず1つ目につちかうべきスキルは速読と精読力です。
速読とは、文章の全体の流れや大まかな内容をつかむためのスキルです。
速く読むことだけが速読ではありません。
スピードを意識しながら、文章の大まかな「全体像」を頭に入れていきましょう。
どのような話なのか、どのような流れで話が進んでいるのかなどを速読で読み取りましょう。
一方、精読とは文章の細部までに注目し情報をキャッチすることです。
細部というのも様々な意味合いが含まれていますが、特には主語述語を考えることや、同義語や逆説を見分けることです。
多くのIELTS受験者は、精読を行う際にこれらの部分にわかりやすい印などをつけながら読んでいるようです。
マークをつけるということはその部分の内容が理解できているということなので、非常に理にかなっている読書法といえます。
先ほども紹介したように、設問では内容一致や穴埋め問題、マッチング問題などが出題されるため、いかに文章の内容が理解できているかが、IELTSリーディングにおいてカギとなります。
設問を先に見る
教材を使用し過去問題などを解くときは、文章を読む前に設問を読んで回答する練習をしましょう。
前もって、どんなことを問われるのかを頭に入れておけば、文章を読んでいる際には重要な部分に注目することができます。
また、全文を読まなくても、問題で聞かれていることだけに答えることができれば点数は取ることができます。
多読を心がける
文字を読むということに慣れるためにも、できるだけ多くの文章を読みましょう。
毎日1つの文章を読むことができれば、それなりに読書力も上がっていきます。
この際、IELTSに関連したものでなくても構いませんが、内容がほとんど理解できるものを多読していきましょう。
英文法と英単語を鍛え上げる
これまで紹介した読書スキルだけを磨いてばかりいてはIELTSリーディングのスコアは上がりません。
どれだけ速読力や精読力があっても、文章で使用されている単語や文法が分からなければ、内容を理解するのはほぼ不可能です。
まずは自分の英単語・文法レベルを見直しましょう。
IELTSリーディングの単語対策
IELTSリーディングではどのような単語対策が必要なのか解説していきます。
同義語・対義語をついでに覚える
IELTS英単語対策においてまず行って欲しいのは、1つの単語を覚える際、その同義語、対義語もついでに覚えることです。
リーディングに限らず、IELTSでは全てのセクションにおいて同義語などの知識が必ず役に立ってきます。
また、IELTSのリーディングでは問題文などで、内容を言い換えて質問している場合もあります。
聞かれていることが分からなければ、元も子もありませんよね。
フレーズ・文章で覚える
IELTSのリーディングでは、様々な英語表現が使用されています。
1つの単語の意味がわかっても、ほかのものと繋がった時は、どのような意味になるのかわからないということもよくあることです。
日本語にも特有の言い方があるように、英語にも国のバックグラウンドから派生した独特の言葉表現が存在します。
これらに打ち勝つためには、そのままの「まとまり」で覚えたり、「文章として」覚えたりすることです。
この暗記法は、一度にたくさんの単語を覚えることができるというメリットもあります。
多くの単語に触れる
とにかくたくさんの英単語に出会いましょう。
1つの単語を1時間かけて覚えるのではなく、1時間で50語、100語とできるだけ多くの英単語に触れられるように心がけてください。
一度覚えたからといって暗記できるわけではありません。
暗記練習を何回も繰り替えすことが大切です。
自宅までの道を知らぬ間に覚えているように、英単語も毎日繰り返せば、案外頭に残っているものです。
単語力は記憶に定着させ、試験本番で活用することが目的です。
根気よく頑張りましょう。
おすすめのIELTSリーディングと単語の教材・問題集
書店やネットにはたくさんの種類のIELTS対策本があるため、どれを選べば良いか迷ってしまうという人は多いはずです。
ここでは、IELTS受験を控えている人には「マスト」となる参考書を紹介していきたいと思います。
IELTS 15 Academic Student’s Book with Answers with Audio
こちらは、ケンブリッジから出版されているIELTS公式過去問題集です。
全て英語になっており、解説が付いていないという難点を除けば、とても優秀な過去問題集です。
実際に過去に出題された問題を取り扱っているので非常に信頼度が高いです。
解説こそ付いてはいませんが、「この回答例ではこの点数になる」ということが表記されているので、目標も立てやすいかと思います。
最新版は15で、新しいものから古い順に解いていくと効果的です。
4回分の模擬試験が載っているので、「読む」というリーディングの対策や、英単語を覚えることにも使うことができます。
パーフェクト攻略IELTSリーディング 新装版
こちらは、TOEFLスクールとして有名なトフルゼミナールが手がけたIELTSリーディング専用の参考書です。
試験5回分のリーディングパッセージで十分に対策することができ、11種類の設問タイプを使ってその攻略と取り組み方などを紹介しています。
重要語句などもピックアップしてリスト化してくれているということが魅力的です。
実践IELTS英単語3500
こちらは、旺文社が出版しているIELTS専用単語集です。
基本語1000と重要語2500という風にレベル別に分けられているので、計画性を持って取り組むことができます。
一度は目を通しておくべき単語が集められているので、ぜひチェックしてみてください。
IELTSリーディングおすすめアプリ
IELTS対策は、机に向かってひたすら勉強するということだけが全てではありません。
何時間も椅子に座り続けることや、同じことを何度も繰り返すことは精神的にも大変です。
そこで次に紹介したいのが、アプリでできるIELTSリーディング対策です。
English Audio Books
英語学習者なら誰もが一度は聞いたこと・見たことがあるTed Talksですが、それらTed Talksのプレゼンテーションがアプリ内での視聴を可能としたのが、このEnglish Audio Booksです。
Ted Talksはプレゼンを聞くということを本来の目的としているため、特にはリスニング対策に使用されてきました。
しかし、このアプリではなんと、オーディオだけでなくスクリプトも読むことができます。
そのため、一度プレゼンテーションを聞いて、内容をメモに取り、スクリプトでメモを取った内容と合っているか確認できます。
また、繰り返し練習していくと、前後の文章などからわからない部分を予測する推察力も身につけることに役立ちます。
リーディングとリスニング対策両方ができます。
たくさんのトピックを取り扱い、様々な国のアクセントを聞くことができ、さらには原稿まで読むことができるのはこのアプリだけではないでしょうか。
BBC Learning English
こちらは英国の大手報道機関BBCが展開している英語学習アプリです。
アプリユーザー向けのオリジナル番組やその他ニュースラジオなどをスクリプト付きで聞くことができます。
それだけでなく、動画内で出てきた重要語句やフレーズなどをボキャブラリーリストとしてまとめてくれているので、英単語対策としても使うことができます。
IELTSでは時事ネタなども問題として出題されるので、英語学習だけでなく、社会的な知識を覚えることも大切です。
IELTSリーディングの点数が上がらない?伸び悩んだ時の対処法
これまで、IELTSリーディング対策に関しておすすめ参考書・問題集・アプリや勉強法を紹介してきました。
しかし、IELTSを攻略して目標点数を獲得することはそう簡単ではありません。
その過程で挫折してしまう人や、決められた期間内に目標点数に到達できない人もいるはずです。
独学でIELTSにつまずいている人は、専門塾スクールに通うということも1つの対策法です。
お金はかかってしまいますが、それに相応したプロの指導はとても価値のあるものです。
まとめ
いかがでしたか?今回はIELTSのリーディングに焦点を当ててきました。
正しい方法でしっかり対策を行い、コツを頭に入れておけば、ある程度の点数は出すことができるのがリーディングセクションです。
リーディング対策といえど、「読む」というスキルだけに集中するのではなく、総合的な英語能力を日頃から鍛えることが、IELTS試験において1番重要なことです。
IELTSリーディングで点数を得るためには、問題の種類を把握する、過去問を解き、英単語を覚え、たくさんの本を読む、この4点に尽きると筆者は考えます。
独学での勉強に限界を感じている、最短でスコアアップを目指したい方は???
IELTSリーディングの問題構成、勉強法は何となく理解できたけど、独学で勉強して目標スコアが達成できるのかこのような不安を抱えていると思います。
なかには、すでに独学でIELTSリーディングを勉強をしていて、何度公式テストを受験しても、いつまでたっても目標スコアを達成できない方もいると思います。
結論をお伝えすると、間違ったIELTSリーディング勉強法を続けていても、目標スコアを達成することはできないでしょう。
目標スコアを達成できないということは、例えば海外の大学・大学院・専門学校への進学を目指していた場合、それが実現できないということになります。
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