TOEFL iBT リスニングの問題構成と勉強法
TOEFL iBTのリスニングは、スピーキング、ライティング、リーディングに比べると点数が取りやすいセクションとなります。
最近は変わりつつありますが、日本の英語教育は、リスニングやリーディングが主体となります。
そのため、リスニングは中学・高校でも行うので比較的なじみがあると思います。
しかし、TOEFL iBTのリスニングは出題分野がアカデミックの分野となるため難しいです。
例えば、経済学、科学、環境学など。
そのため、普段馴染みのないトピックのリスニングを行い、回答しなければなりません。
今回は、TOEFL iBT リスニングの問題構成から勉強法まで紹介していきます。
- 目次 -
TOEFL iBT リスニングの問題構成
それでは、TOEFL iBTリスニングの問題構成を見ていきましょう。
問題構成は、大きく区分して下記2パターンに分かれます。
TOEFL iBT リスニングのパターン①:大学での会話パターン
まず、パターン①は大学内の会話から出題されます。
大学内の会話でも、下記3つに分かれます。
・学生同士の会話
学生同士が、特定のトピックに関して会話をします。
例えば、最近始まった経済学のフォーラムに関して会話をしているとします。
その場合、具体的な今の経済で起こっていることなど、詳細な部分まで情報が含まれるため難易度は高くなります。
・職員への相談
大学職員へ相談するときの会話に対して出題されます。
例えば、専攻している分野の単位の履修に関する質問などのやりとりが学生と職員との間で行われます。
学生の質問に対して職員が回答し、学生の抱えている問題の解決案などの提案をします。
また、違うパターンだと図書館などで学生が課題を行うために必要な文献を探しているという内容もあったります。
・Office hours
大学の教授の研究室に生徒が行き、教授に質問や相談をするといった内容です。
例としては、学生がレポートの、提出期日を伸ばしてもらえないかと相談したりレポートのトピックの選び方の相談等の内容もあります。
話の大筋のみでなく、学生と教授それぞれの主張と提案をよく聞き取り理解する必要があります。
TOEFL iBT リスニングのパターン②:講義のパターン
こちらは、講義での会話となり、内容は学術的なものとなります。
講義タイプは下記2つのパターンにわかれます。
・ディスカッションタイプ
教授と学生たちの間で議論が行われます。
例えば、教授が学生に対して専門用語の意味について問題を出し、学生の一人が答える内容です。
また、学生が教授の言っていることを理解できずに質問し、教授が説明するという内容も考えられます。
・講義タイプ
教授が学生に向かって一方的に講義を行います。
このタイプでは教授と学生との会話でのやり取りではないため、講義の内容を聞き取ることに集中しましょう。
TOEFL iBT リスニングの問題数と試験時間
次に、TOEFL iBTリスニングの問題数と試験時間に関して見ていきましょう。
問題数は下記となります。(2019年8月変更後)
・会話パターン
3分程度の会話を聞いて、5つの質問に答える問題が2~3セット出題されます。
・講義パターン
3~5分程度の講義・討論を聞いて6つの質問に答える問題が4~6セット出題されます。
試験時間は下記となりますダミー問題の有無にもよりますが、41~57分となります。
TOEFLリスニングのダミー問題とは?
毎回の公式試験ではありませんが、TOEFL iBTリスニングではダミー問題が出題される可能性があります。
ダミー問題とは、回答しても一切採点に含まれない問題のことです。
ダミー問題を設置する理由としては、ETS(Educational Testing Service)というTOEFLテストを作成している団体が統計目的で行います。
ただ、やっかいなのは公式試験で出題されても、どれがダミー問題なのか見分けがつかない事です。
ダミー問題とわかれば、その問題は無視できるのですが、判断できないため出題されるすべての問題に回答するのがよいでしょう。
TOEFL iBTリスニングの勉強法
ここからは、TOEFL iBTリスニングの勉強法に関して紹介していきます。
英語のリスニングへ苦手意識がある方へ
英語のリスニングに対して、苦手意識がある方もいると思います。
まずは、そういった方は英語のにリスニング対する苦手意識を克服してからTOEFLリスニングを行っていきましょう。
苦手意識を克服するための方法としては、まずは自身に馴染みのあるトピックに関してリスニングをしてください。
例えば、趣味がテニスの場合は、動画配信サービスを利用して英語でテニスの大会を見てみるなどです。
または、無料のニュースサイトなどでテニスに関する話題を聞いてみる。
理由は、興味をもっている分野であれば、理解しようという意識がより働きリスニングしやすいからです。
ただ、全てを完ぺきにリスニングしようとはしなくて大丈夫です。
理由は、仮に全てを完ぺきにリスニング出来なかった時に、それがさらにストレスとなり苦手意識がより強くなってしまう場合もあるからです。
目的は、英語の苦手意識をなくすことだということを忘れないでくださいね。
次に、TOEFLリスニングの具体的な勉強法を紹介していきます。
TOEFLリスニング勉強法①:ディクテーション
ディクテーションとは、聞いた英語の文章をそのまま書く勉強法です。
ディクテーションを行う理由は、リスニング力向上において多くの利点があるからです。
例えば、一語一語聞いた英単語を書き取ろうとするのでリスニング力向上につながります。
また、集中力や、聞き取れていない単語もわかるので、単語の数も増えます。
使用する教材は、必ずしもTOEFLのもでなくても問題ありませんが、必ずスクリプトがついているものにしてください。
スクリプトがついていないと、書き取った文章が合っているのかどうか判断がつかないからです。
また、内容の理解度を確認するためにも、ディクテーション後に問題を解くとより効率的な練習となります。
リスニングスクリプトがあり、なおかつ問題のある教材を準備しましょう。
【ディクテーションの流れ】
①リスニングを聞く(1回~5回)
一回目のリスニングで、完璧に聞けなくても問題ありません。
不明な点があれば、何度も繰り返し聞きましょう。
②スクリプトと答え合わせ
ディクテーションしたものと、スクリプトを比較して書きだした文章があっているかどうか確認。
聞き取れなかった音や、単語を確認しましょう。
③聞き取れなかった音、単語の勉強
聞き取れなかった音や単語を勉強しましょう。
もし、可能であればわからなかった単語はその意味だけでなく、類義語も同時に覚えましょう。
そうすると、単語の数を効率的に増やすことができます。
また、聞き取れなかった箇所をスクリプトに印をつけておきましょう。
④スクリプトを見ながら再度リスニング
印をつけた聞き取れていなかった箇所を意識して、再度リスニングしましょう。
スクリプト見ながらでも聞きづらい場合は、何度も同じ箇所を繰り返して聞き練習しましょう。
⑤問題を解く
リスニングの内容の理解度を確認するために問題を解きましょう。
リスニングの問題がない場合は、こちらは行わなくて大丈夫です。
⑥数日後に同じリスニングを聞いてディクテーション
再度、数日後に同じリスニングン内容でディクテーションを行いましょう。
この時のディクテーションの方法は、以前聞いた回数よりも少ない回数で聞いてください。
理由は、リスニング力が向上しているか確認をするためです。
そのため、同じように聞き取れなかった箇所に印をつけて行いましょう。
ディクテーションの練習を繰り返し行っていくと、うまく聞き取れなかった箇所など前後の文脈や意味、単語から予測できるようになってきます。
その為には、10回も20回も聞くのではなく、なるべく少ない回数で内容を聞き取る意識で行いましょう。
目安としては、3~5回となります。
TOEFLリスニング勉強法②:シャドーイング
シャドーイングとは英語を聞いて、それを追いかけるように同じ文章を話す勉強法です。
リスニング力の向上が目的なのに、スピーキングを行うことは一見効果がないように思います。
しかし、シャドーイングを行うと良い点が多くあります。
例えば、ネイティブスピーカーの発音、英語を話すリズム、発音の強弱、イントネーションなどを理解し、近づけることができます。
そして、聞こえてくる英語と全く同じスピード・発音で話すため、繰り返し練習することにより英語のスピードに慣れ今まで聞き取れなかった単語などが分かるようになってきます。
TOEFLは、全て英語の試験なので、いちいち日本語に訳してから問題を解いていたら時間が足りません。
また、日本語に訳すことにより、ネイティブのニュアンスとずれてしまいます。
そのため、英語を英語で考えるちから英語脳が重要となります。
シャドーイングは、英語脳をつちかうのにも役立ちます。
【シャドーイングの流れ】
①スクリプトを見ながらリスニング
TOEFLリスニングの練習なので、内容はアカデミックなものが好まれます。
例えば、経済学、科学、環境学、言語学など。
スクリプトを見ながら聞いて、分からない単語に印をつけていきましょう。
まずとにかく聞いてください。
②単語の意味を調べる
単語力を向上させることは、スコアアップに直結しています。
分からない単語を分からないままにしないようにしましょう。
単語を覚えることはすべてのスキルに役立ちます。
③シャドーイング
聞こえたものを、あとを追ってそのままのスピード、発音、イントネーションで話しましょう。
一回目はスクリプトを見ないでシャドーイングをします。
そして、3回~5回シャドーイングを行った上で、スクリプトを見ながら最後にもう一度行いましょう。
【参考】TOEFL iBTリスニングメモを取るべき?とらないべき?
TOEFL iBTリスニングは、リスニング中にメモを取ることが出来ます。
しかし、良くメモを取るべきか、とらないべきかを生徒様から質問されます。
結論から記載すると、自身のやりやすい方で行ってください。
というのも、人によつてはメモを取ると、メモを取ることに意識を集中してしまいリスニングを聞き逃してしまう方もいます。
逆に、例えば回答のキーとなる単語などを、メモすることにより、回答しやすくなる人もいます。
メモを効率的にとれるようになると、会話の大筋を思いだしたりするのに役立つことは間違えないです。
しかし、メモを取りながらリスニングを行うには相当な練習と集中力が必要です。
リスニング中のメモに関してはそれぞれのやりやすい方でおこなってください。
独学での勉強に限界を感じている、最短でスコアアップを目指したい方は?
TOEFLリスニングの問題構成、勉強法は何となく理解できたけど、独学で勉強して目標スコアが達成できるのかこのような不安を抱えていると思います。
なかには、すでに独学でTOEFLリスニングを勉強をしていて、何度公式テストを受験しても、いつまでたっても目標スコアを達成できない方もいると思います。
結論をお伝えすると、間違ったリスニング勉強法を続けていても、目標スコアを達成することはできないでしょう。
目標スコアを達成できないということは、例えば海外の大学・大学院・専門学校への進学を目指していた場合、それが実現できないということになります。
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