TOEFLスピーキングの勉強法【必要スキルから分析してみました】
TOEFL試験において、スコアをとるのが難しいと言われているのがスピーキングセクションです。
理由は、日本人にとってスピーキングは馴染みのないものだからです。
最近は変わりつつありますが、日本の義務教育の英語学習では文法、リスニング、リーディングなどのインプットが主です。
ですので、スピーキングのようなアウトプットの授業を行ってきませんでした。
しかし、例えばアメリカの大学に入学するためにTOEFLの合計スコアで80点が必要だとします。
TOEFLの満点手数は各技能30点満点で120点となります。
合計80点必要ということは、各技能ごとに換算すると最低20点は必要となります。
そのため、スピーキングセクションでもスコアを獲得する必要があります。
また、良くTOEFLのスピーキングに関してどのように勉強してよいかわからないという声を多く聞きます。
今回は、スピーキングセクションの出題傾向、採点基準から勉強法まで紹介していきます。
この記事を読んで、是非自身の勉強に生かしてくださいね。
- 目次 -
TOEFLスピーキングの出題傾向
まずは、TOEFLのスピーキングの勉強法の前に出題傾向を紹介していきます。
理由は、出題傾向がわからないまTOEFLスピーキングの勉強をしても効率的に勉強出来ないからです。
また、今回紹介する出題傾向及び勉強法はTOEFL iBT試験のものとなります。
TOEFLスピーキングは、二つのタイプの問題にわかれます。
TOEFLスピーキング①:Independent task
Independent taskは、下記のような構成となっています。
問題数:1問
準備時間:15秒
回答時間:45秒
問題に対して15秒で回答を用意して、45秒間スピーキングする形となっています。
問題のパターンとしては、下記5つのいずれかから出題されます。
問題パターン①:賛成か反対か
問題に対して、自身は賛成なのか反対なのかの立場を決めて主張とその理由、そして具体例を話します。
注意したいのは、立場、主張、理由、そして具体例まで一貫性を持つ必要があります。
また、例えば本当はその問題に対しては賛成の意見なのだが、賛成の主張と理由、具体例が思い浮かばない。
そんな、場合は反対の方で構成をつくり、話すのがよいでしょう。
こちらの問題は、賛成か反対かの意見を評価するわけではないのです。
自身の意見とは違ってもあくまで試験と捉えて、構成を作りやすく話しやすいほうで主張、理由、具体例を構成しましょう。
問題パターン②:2択のうち自分の立場を決める
問題に対して、2択のうちどちらの立場をとるかを決め構成をつくり話します。
重要なポイントは、パターン①と同じで、選んだ立場で、主張、その理由、具体例を一貫性をもって話すことです。
問題パターン③:描写
こちらの問題は、人物や物事についての描写をするパターンの問題となります。
描写と聞くと難しく感じるかもしれません。
しかし、基本的にはこのパターンも自身の立場を決めて一貫性をもって話します。
例えば、下記のような問題が出たとします。
(今回は出題傾向がイメージしやすいよう、日本語で書きます)
例題:
将来も車が一般的に広く使われると思いますか、それとも車に変わる交通手段が出てくると思いますか。
上記ような問題に対して、立場をきめ主張、理由を話していきます。
問題パターン④:仮定
こちらの問題は、仮定の質問に対して解答する形となります。
こちらの問題パターンで出題される場合、問題文に「if」が使われていることが多いです。
「if」は英語の文法上、仮定法となり基本的な意味としては「もし~だったら」となります。
こちらは、今までのパターンよりも問題の難易度は高いです。
理由は、問題に対してのアイディアを自身で考える必要があるからです。
そのアイディアを支持する理由と、具体例を交えて一貫性をもって話す必要があります。
問題パターン⑤:メリットとデメリット
こちらの問題パターンは、問題に対してメリット、デメリットを話します。
問題パターン①~③は、自身の立場を選び2択のうち、賛成か反対かなどのどちらか一つ決めて話すパターンでした。
しかし、この問題は自身の意見を言い、その意見のメリット、デメリットを述べる必要があるのでより難易度は高くなります。
TOEFLスピーキング②:Integrated task
Integrated taskは、Independent taskと比べると難易度は高いといえます。
理由はスピーキングだけではなく、リーディングやリスニングも行う必要があるからです。
Integrated taskは、二種類の出題パターンにわかれます。
そして、合計3問出題されます。
問題パターン①:リーディング、リスニング、スピーキング パターン
問題数:2問
準備時間:30秒
回答時間:60秒
こちらのパターンの問題は、まず表示される文章を読みます。
次に、同じトピックに関しての音声を聞きます。
最後に、リーディング、リスニングから得た情報を総合・比較しながら構成を30秒で考え60秒話す問題です。
問題パターン②:リスニング、スピーキング パターン
問題数:1
準備時間:20秒
回答時間:60秒
こちらの問題パターンは、音声を聞いた後、その内容を基に20秒で構成・要約し60秒で話します。
以上が、TOEFLスピーキングの出題傾向となります。
TOEFLスピーキング採点基準を理解しよう
次に、TOEFLの採点基準をみていきましょう。
採点の軸となるのは、下記4つです。
「GENERAL DESCRIPTION(一般的説明力)」
「DELIVERY(話すペースと明解さ)」
「LANGUAGE USE (語彙力と文法力)」
「TOPIC DEVELOPMENT(トピックとの一貫性)」
より具体的に解説すると、重要なのは回答の論理性と具体性です。
回答で述べられている主張、理由が問題との一貫性があるか具体的な根拠・例が示されているか、などが評価される基準となるようです。
高得点を目指す際は、スピーキングのリズムや北米の発音がより重要となって来ます。
より詳細な採点基準は全て英語表記ですが、下記URLから確認できます。
TOEFLが公式に公表している、採点表となります。
https://www.ets.org/s/toefl/pdf/toefl_speaking_rubrics.pdf
TOEFLスピーキングにおいて必要なスキルと勉強法
ここからは、TOEFLスピーキングにおいて必要なスキルと勉強法を紹介していきます。
必要とされるスキルは、下記4つのスキルとなります。
・アイディア力
・論理的思考能力
・リーディングスキル
・リスニングスキル
スキルごとにどのように勉強してい良いか解説していきますね。
TOEFLスピーキング必須スキル①:アイディア力に関して
アイディア力が必要な理由は、TOEFLは様々な分野から出題されます。
例えば、経済学、環境学、心理学、科学、言語学などです。
そのため、様々な分野の文章や記事を読んでおくと良いと思います。
そして、ただ読むだけでなく、例えば、経済の記事を読んでいたとします。
「10年以内にIT技術が発展して、車が空を飛ぶようになるでしょう」とうような文章を読んだとします。
その時に、その例文を使って問題を作って、解答の構成を考えてみます。
問題:
10年以内にIT技術が発展して、車が空を飛ぶようになります。
あなたは、賛成ですか反対ですか
回答:
私は、10年以内に車が空を飛べるようになるとしたら賛成です。理由は下記二つとなります。
理由①:地上における交通渋滞の緩和に役立つから
理由②:地上にみたいに道路があるわけでないので、最短距離で目的地を目指せる
上記のような形で、様々な分野の文章や記事を読んだ時に、自身で問題を作ると構成をつくるためのアイディア力を磨くことが出来ます。
TOEFLスピーキング必須スキル②:論理的思考能力を磨こう
TOEFLスピーキングにおいて、論理的思考能力は重要となります。
理由は、TOEFL出題傾向でも説明した通り、自身の立場を決めて主張、理由、そして具体例などを交えて話す必要があります。
一貫性をもち話す必要があり、そのためには論理的思考力を磨く必要があります。
それでは、論理的思考能力を磨くための方法ですが、結論これは練習による訓練しかないです。
TOEFLスピーキング①で説明したように、様々な分野の記事や文章からスピーキングの構成をつくります。
構成を作った後に、主張と理由が同じ立場でつくられているか、そして具体例まで一貫性が通っているか確認をします。
例えば、10年後車が空を飛ぶのは賛成ですといっときながら、スピーキングの最中に、車が空を飛ぶのは危険と話したとします。
その場合は、空を飛ぶのは反対ということになり、論理に一貫性がなくなります。
そのため、問題に対して構成を作成したあとに必ず論理に一貫性があるか確認しましょう。
それを繰り返していくと、論理的思考能力をみがくことが出来ると思います。
TOEFLスピーキング必須スキル③:リーディングスキル
TOEFLスピーキングは、リーディングスキルも必要となります。
ここでは、リーディング力を向上させるための勉強法を紹介させて頂きます。
TOEFLスピーキングのために、リーディングスキルを身につけるための勉強法はパラグラフリーディングがおすすめです。
パラグラフリーディングが出来るようになると、全部の文章を読まずともパラグラフごとにどのような内容が書いてあるのかを理解することが出来るようになります。
パラグラフリーディングを含めた、TOEFLリーディングの勉強法は別記事で詳細をまとめてありますので読んでみてくださいね。
TOEFLスピーキング必須スキル④:リスニングスキル
TOEFLスピーキングにおいて、リスニングスキルも重要です。
リスニング力を上げるためのおすすめの勉強法は下記となります。
おすすめの勉強法①:シャドーイング
シャドーイングとは、英語を聞いたその後に続いて追いかけるように同じ文章を話す勉強法です。
シャドーイングを行う目的としては、英語を聞いたあと日本語に変換する前に、英語で理解できるようにすることです。
また、シャドーイングは、実際に英語を話しながら音声を追う形となるので、スピーキングの練習にもなります。
おすすめの勉強法②:ディクテーション
ディクテーションとは、聞いたものをそのまま書き取る勉強方法となります。
ディクテーションを行うと、下記のようなスキルを身につけることができます。
・英語の音を聞き分ける
・単語数を増やすことができる
・文法力がつく
・発音がよくなる
結果、リスニングだけではな、文法力・単語力・英語の発音を伸ばすこともできます。
特に発音は、スピーキングセクションにおいて高得点を狙う場合重要なポイントとなります。
シャドーイング、ディクテーションの詳細なやり方や方法はTOEFL リスニング勉強法の記事にまとめてあります。
是非、読んでみてくださいね。
TOEFLスピーキング必須スキル⑤:スピーキングスキル
言うまでもなく、TOEFLスピーキングにおいて必要なスキルの一つです。
スピーキング力を伸ばすための勉強法は、ずばり実際に問題に対して話してみることです。
また、TOEFLの問題に対してのスピーキングが難しすぎる場合、まずは英語を話すことに慣れる必要があります。
その場合は、まずは自身の趣味などの話題で実際に話してみるのが良いと思います。
注意点は、例えばIndependent taskで話すのであれば本番と同じような形で準備し話してください。
例題:あなたは、テニスをプレーするのが好きですか嫌いですか?
二つ具体的な理由とともに説明してください。
この例題に対して15秒で準備をして、60秒話すようにします。
その際に、自分の話している音声を録音しましょう。
そして、その音声をTOEFLスピーキング高得点取得者に聞いてもらいフィードバックをもらうようにしてください。
ただ、単にスピーキングを行っているだけでは、克服するべき弱点や修正点が分からない状態のままとなってしまいます。
そうすると、スピーキングの勉強をいくら行っても、何回公式試験を受けてもスコアが上がらないということになってしまいます。
趣味の話題で話すのになれてきたら、実際のTOEFL過去問題などに対してスピーキングを行うようにしてください。
TOEFLスピーキングのまとめ
いかがでしたでしょうか。
TOEFLスピーキングの出題傾向から、採点基準、勉強法までマルっと紹介していきました。
読んで頂いた通り、TOEFLスピーキングはスコアを取るのが難しいセクションとなります。
しかし、出題傾向、そしてスピーキングセクションにおいて必要なスキルを理解し勉強することによりスコアアップを目指すことができるともお分かりいただけたと思います。
ただ、TOEFLスピーキングの勉強を進めていくうえで一番困るのが、実際に話した音声をチェックしてフィードバックをくれる人がいないことです。
上記では、TOEFLスピーキング高得点取得者にチェックしてもらうのが良いと記載しました。
しかし、自身の周りで高得点取得者に出会うことは難しと思います。
結論、チェックしてフィードバックしてもらう人がいないとスピーキングは全く伸びていかない可能性もあります。
でも、TOEFLの試験は海外の大学・大学院、国内の大学・大学院などの進学に必要なため期限が決まっていると思います。
正直、無駄にしている時間はないと思います。
そんな方は、TOEFL専門対策校に通うことを検討してみても良いかもしれません。
独学での勉強に限界を感じている、最短でスコアアップを目指したい方は???
TOEFLスピーキングの出題傾向、採点基準、勉強法は何となく理解できたけど、独学で勉強して目標スコアが達成できるのかこのような不安を抱えている方もいると思います。
なかには、すでに独学でTOEFLスピーキングを勉強をしていて、何度公式テストを受験しても、いつまでたっても目標スコアを達成できない方もいると思います。
結論をお伝えすると、間違ったスピーキング勉強法を続けていても、目標スコアを達成することはできないでしょう。
目標スコアを達成できないということは、例えば海外の大学・大学院・専門学校への進学を目指していた場合、それが実現できないということになります。
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2021/07/27