【TOEFL・IELTS・TOEIC・英検】それぞれの違いは?
英語の資格試験は様々な種類があります。
日本で主に受験されている英語試験は、「TOEFL」「IELTS」「TOEIC」「英検」です。
しかし、目的ごとに受験するべき試験は変わってきます。
例えば、企業へ就職するための英語力の証明であればTOEICとなります。
今回は、各試験の違いを詳しく解説していきます。
この記事をよむと、それぞれの英語資格試験の違いを理解し、取得するべき英語資格試験がわかります。
- 目次 -
それぞれの試験の取得目的の違い【TOEFL,IELTS,TOEIC,英検】
ここからは、それぞれの英語資格試験の違いに関して目的別に説明します。
大まかに分類すると下記表のようにわかれます。
試験の種類 | スコア取得目的 |
TOEFL | 海外、特にアメリカの2年制、4年制大学、大学院、専門学校進学のため。 国内の大学・大学院進学のため。 |
IELTS | イギリス、オースラリア、ニュージーランド、カナダなどの2年制・4年制大学、大学院、専門学校進学のため。国内はTOEFL同様。 |
TOEIC | 日本企業、外資系企業への就職、転職のため。社内での昇進のため。 |
英検 | 国内の高校・大学、専門学校へ進学のため。また、海外留学のため。 |
それぞれの試験概要の違い【TOEFL,IELTS,TOEIC,英検】
次に、それぞれの試験の概要と違いを説明します。
英検
試験の種類 | 試験の概要 |
準2級 | 合計1時間30分の試験。 リスニング25分、リーディング65分。 上記、1次試験合格者は、二次面接試験6分があります。 |
2級 | 合計1時間50分の試験。 リスニング25分、リーディングとライティング85分。 上記、1次試験合格者は、二次面接試験7分があります |
準1級 | 合計1時間55分の試験。 リスニング25分、リーディングとライティング90分。 上記、1次試験合格者は、二次面接試験8分があります。 |
1級 | 合計2時間10分の試験。 リスニング30分、リーディングとライティング100分。 上記、1次試験合格者は、二次面接試験10分があります。 |
TOEFL,IELTS,TOEIC
試験の種類 | 試験の概要 |
TOEFL | 合計3時間~3時間30分。 リスニングが54~72分、リーディングが41~57分、ライティング50分、スピーキング(録音)17分となっています。(iBTの場合) |
IELTS | 合計2時間45。 ライティング60分、リスニング30分、リーディング60分、面接試験15分。 面接試験のみ別の日に改めて受けることも可能。 |
TOEIC | 合計2時間。 リスニングが45分、リーディングが75分。 |
テスト形式の違い
ここからは、テスト形式の違いに関して説明していきますね。
英検
筆記問題は全てマークシート形式です。
作文は手書きとなります。
ただ、注意したいのは、英検のCBTに関してはコンピューター受験で、二次面接も対面式ではないです。
TOEFL
現在、TOEFLは下記二つの試験タイプにわかれます。
・iBT
・iTP
iBTは、全ての技能、スピーキング、ライティング、リスニング、リーディングをパソコンを使用して行います。
ITPは、Level1,2のレベルがあり、内容はリスニング、ストラクチャー、リーディングの3セクションで構成されています。
iBTは、海外の大学・大学院・専門学校、国内の大学・大学院・専門学校進学の際に必要となるスコアです。
iTPは、マークシートを使った選択式のテストで主に、大学や高校にて学生の英語力の測定や、クラス分けで採用されるスコアです。
IELTS
IELTSは記述式の英語資格試験です。
スピーキングテストに関しては、対面式で行います。
現在は、コンピューターで受験するタイプもありますが、スピーキングは従来通り対面式となります。
また、IELTSは下記二つのタイプに分かれます。
・アカデミックモジュール
・ジェネラルトレーニングモジュール
アカデミックモジュールは、海外の大学・大学院・専門学校、国内の大学・大学院・専門学校進学の際に必要となるスコアです。
ジェネラルトレーニングモジュールは、海外へ移住するためのビザ取得の際に必要となるスコアです。
両方とも、スピーキング、ライティング、リスニング、リーディングの4技能の試験となります。
TOEIC
リスニング、リーディング全てマークシート形式となります。
問題数はリスニング100問、リーディング100問の合計200問です。
記述問題も対面面接もありません。
出題分野の違い
次に、出題分野の違いに関して理解していきましょう。
英検
級によって出題範囲はことなります。
級が上がることに難易度は増していきます。
例えば、準2級となると「教育」「科学」などの分野から、2級となると「医療」「テクノロジー」などの分野から出題されます。
級ごとの出題範囲は、詳しくは英検のホームページに記載があるので、そちらをご確認ください。
TOEFL
出題範囲は多岐にわたります。
例えば、芸術、文学、哲学、天文学、物理学、経済学などの範囲から問題が出題されます。
TOEIC
おもに、ビジネスに関連する分野からの出題となります。
例えば、オフィスシーンの日常会話のやりとり、ビジネスレターや広告文から出題されます。
IELTS
TOEFL同様、アカデミックな内容の試験なので、出題範囲は多岐にわたります。
例えば、人類学、経済学、文学などです。
各英語試験の受験者数
ここからは、各英語試験の受験者数を見てみましょう。
英検
受験者数:116,183,309人(2019年度)
TOEFL
受験者数:800,000人(正式な受験者数は発表されていません。)
IELTS
受験者数:2,500,000人
TOEIC
受験者数:2,205,000人(2019年)
どの英語試験を受験するかは、それぞれのスコア取得目的に合わせてえらんでくださいね。
目的別の英語試験の選び方
ここからは、目的に合わせた英語試験の選び方を説明しています。
就職・転職に使いたい
就職・転職にて、自身の英語力を証明したい場合はTOEICを受験を選ぶことをお勧めします。
現在では多くの企業でTOEIC試験のスコアが浸透しています。
例えば、企業へ応募する際の、応募資格にTOEIC○○点以上と記載があることもあります。
企業によっても求められるスコアはちがいます。
例えば、外資系企業ですと、最低800点以上となっていることろもあります。
逆に日本企業ですと、600点取得が基準となっているところもあります。
最近ですと、社内の昇進などにもTOEICスコアが求められることが多くなってきています。
アメリカの大学・大学院へ進学ならTOEFL
アメリカの大学・大学院へ進学する際に提出が求められるがTOEFLのスコアです。
求められるスコアは大学・大学院によって違いますが下記が一般的な基準となります。
・2年制大学への進学 61点(TOEFL iBT )
・4年制大学への進学 80点(TOEFL iBT )
・大学院への進学 100点(TOEFL iBT )
最近の傾向としては、一部大学・大学院はIELTSのスコア提出も認められるところがあります。
イギリス、オースラリア、ヨーロッパ圏への進学、移住ならIELTS
イギリス、オーストラリア、ヨーロッパ圏への大学・大学院進学の場合はIELTSのスコア提出をもとめられることが多いです。
例えば、オーストラリアの2年生の専門学校(TAFE)へ進学する場合、最低でも5.5が必要となります。
大学進学の場合は、5.5~6.5 大学院進学となると7.0以上のスコアが必要となることが多いです。
また、移住に関してもIELTSのジェネラル・トレーニングモジュールのスコア提出を求められます。
必要なスコアは国ごとに違います。
日本国内の進学には英検またはTOEIC
日本国内の高校、大学進学の場合は英検・TOEICのスコアを提出をする人が多いです。
理由は、例えばTOEICですと、TOEFL・IELTSと比べるとスピーキング・ライティングがないので
スコアとを取得しやすいです。
高校や大学によって求めてくるスコアは違いますが、推薦入試やAO入試で英検・TOEICのスコアの
いずれかを求めてくる傾向があります。
TOEIC・英検いずれかのスコア提出が採用されている場合は、自身の英語力から選ぶのが良いかと思います。
例えば、英検は1次試験にライティング、2次試験ではスピーガあります。
ライティング、スピーキングなどのアウトプットが苦手な場合は、アウトプットがないTOEICを選ぶのもよい思います。
【参考】各種試験でのスコア換算をしたい
良く聞く声として、各種英語試験のスコアへ換算したいということです。
結論からお伝えすると、正確にスコア換算するこはできまません。
理由は、各種試験の内容と構成、技能数がそれぞれ違うからです。
下記にスコア換算表を記載させて頂きますが、あくまで参考程度です。
英検 | TOEFL iBT | IELTS | TOEIC |
– | 120 | 9 | – |
– | 119 | 8.5 | – |
– | 117~118 | 8 | – |
– | 109~116 | 7.5 | 970~990 |
1級 | 100~108 | 7 | 870~970 |
– | 90~99 | 6 | 820~870 |
準1級 | 80~89 | 5.5 | 740~820 |
– | 69~79 | 5 | 600~740 |
2級 | 61~68 | 4.5 | 550~600 |
– | 52~60 | 4 | 500~550 |
準2級 | 45~51 | 3.5 | 450~490 |
– | 33~44 | 3 | 300~440 |
3級 | 29~32 | 2.5 | 291~299 |
– | 20~28 | 2 | 270~290 |
4級 | 12~19 | 1.5 | 260~269 |
まとめ
いかがでしたでしょうか。
TOEFL,IELTS,TOEIC,英検の違いを知ることができましたか?
試験が違えば対策方法も、必要となる勉強時間も異なります。
自身がスコアを必要としている試験を理解し勉強をしましょう。
■TOEFL
海外、特にアメリカの2年制、4年制大学、大学院、専門学校進学のため。
国内の大学・大学院進学のため(主に推薦入試、AO入試)
■TOEIC
日本企業、外資系企業への就職、転職のため。社内での昇進のため。
■英検
国内の高校・大学(主に推薦入試、AO入試)、専門学校へ進学のため。
また、海外留学のため。
■IELTS
イギリス、オースラリア、ニュージーランド、カナダなどの2年制・4年制大学、大学院、専門学校進学のため(アカデミックモジュール)
イギリス、オースラリア、ニュージーランド、カナダへの移住の為(ジェネラル・トレーニングモジュール)
国内の大学・大学院進学のため(推薦・AO入試など)
TOEFL、TOEIC、IELTSのスコア、どうやって伸ばせばいいのか分からない!?
この記事を読んで、各種試験の違いを理解できたと思います。
次のステップは、各種試験の勉強を始めていくことです。
でも、試験概要は理解できたけど、勉強法は?教材・参考書はどれを選べばよいの?独学で目標スコアが達成できるのかな?
このような不安を抱えていると思います。
結論をお伝えすると、間違った勉強法、自身の英語力に会わない教材・参考書を使って、独学で勉強しても
いつまでたっても目標スコアを達成することはできないでしょう。
目標スコアを達成できないということは、例えば海外の大学・大学院・専門学校への進学を目指していた場合、それが実現できないということになります。
また、社会人の方で就職・転職を実現するために、TOEICのスコア取得を目指していた場合、キャリアプランが実現できない事になってしまいます。
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2021/07/27